身体をねじると、
腰椎のキワにピンポイントで痛みが出たり、脊柱起立筋の部分に広範囲で放散痛が出たりする場合です。お尻にも出る場合があるようです。身体をねじる動きの多くが股関節と肩甲骨なのでポイントもここです。
「目次」
1主な特徴
治療系整体20年の経験で、
身体をねじる時の腰痛は股関節と肩甲骨の動きに問題が多かったです。
股関節と肩甲骨は人体最大の可動域がある関節ですし、身体をねじる動きの大半は股関節と肩甲骨の動き(背骨が少々)だからです。
また姿勢が悪いと体をねじる動きも3割ほど制限がかかります。このことから姿勢も大いに関係していると思われます。
骨盤力のポイント。
骨盤力は姿勢の土台なので股関節や肩甲骨と関係が深いです。最初に肩甲骨をストレッチを行い次に股関節のストレッチ、最後に身体をねじる動きを行います。この順番に行うのがポイントです。
2肩甲骨をストレッチ
2-1 身体をねじる動きの上半身はここだからです。
まずは肩甲骨の6方向の動きをストレッチしていきます。6方向に行うので肩甲骨の動きの範囲をもれなく行うことができます。肩甲骨のストレッチの前に首のストレッチを行っておくとさらに良いかもしれません
骨盤力の応用。
肩甲骨はエネルギーを分散させる役目があります。しかし肩甲骨の動きが悪いとこのエネルギーを分散させることが苦手となり、股関節の動きにも影響を与えます。身体をねじる動きは肩甲骨と股関節の動きが大半なので肩甲骨をよく動かしましょう。
特に肩甲骨の上方回旋の動きは骨盤力と関係が深く重要です。その理由は背中の逆三角形を作る広背筋の停止部がこのストレッチを行う部分だからです。強力な筋肉なのでじっくりと行いましょう。
2-2 肩甲骨の上方回旋。このストレッチは重要です。
壁に肘を当てて体重をかけてストレッチを追い込んでも良いです。
2-3 肩甲骨だけを動かす。
姿勢を正して手を合わせ肩甲骨だけで腕を前に伸ばします。積極的に肩甲骨を動かしましょう。
3股関節をアクティブに動かす
3-1 身体をねじる動きの始まりは股関節だからです。
イラストを参考に股関節をゆっくりと動かしましょう。立ってバランスを保ちながら行うことでインナーマッスルにも刺激が入って効果的です。膝をピンと伸ばすことも忘れないように。もちろん姿勢は正しく!
骨盤力の応用。
下のイラスト真ん中。脚を後方に引いた姿勢(股関節の伸展)では骨盤力が緩みやすい姿勢でがお尻の筋肉は収縮しやすいです。お尻の筋肉が引き締まる事にフォーカスして脚を動かすと効果的です。
3-2 内転筋のストレッチ。
身体をねじると腰に痛みがでる方は姿勢の悪さも関係しています。そして内転筋は姿勢が悪いと真っ先に弱る筋肉です。内転筋のストレッチもやっておきましょう。
骨盤力の応用。
内転筋を指で押すと「ぎゃー」と悲鳴を上げて痛がる人は少なくないです。この痛みは取る必要があります。恥骨の矯正も良い方法ですがデリケートな部分なので注意が必要です。
3-3 内転筋を鍛えよう。
身体をねじると腰が痛くなる方は、内転筋をエクササイズで鍛えましょう。右足を椅子の上に置き、左足を上げ下げします。下ろす時はゆっくりと重力に逆らいながら。
骨盤力の応用。
床側の股関節が屈曲していると骨盤力は緩んでしまい要注意です。背中から脚までをまっすぐに伸ばすことが骨盤力を低下させないポイントです。
4体幹〜股関節をねじる
肩甲骨と股関節を連動させます。
身体をねじると腰が痛くなる、いよいよ本丸のセルフケアに入ります。下のイラストを参考に実際に身体をねじりましょう。
- 姿勢を正しくして両手を合わせ身体をねじります。
- 合わせた手のひらがずれないように注意しながら肩甲骨を使って腕を前に伸ばします。
- 身体を左右にねじり股関節〜背骨少々〜肩甲骨が少々のストレッチされます。
単純な動きですが良い効果を期待できます。
骨盤力の応用。
身体をねじると痛くなる腰の場合は、股関節と肩甲骨の動きが硬くなっていることが多いようです。姿勢は正してから行ってください。股関節と肩甲骨の動きがさらに制限されてしまいます。
5正しい姿勢こそが最大のセルフケア
毎日セルフケアを行う。これは素晴らしいことです。しかしセルフケアの時以外は姿勢が崩れていたら、そのときだけの効果になってしまいます。下イラスト。
姿勢が正しいとそれだけでセルフケアし続けているようなものです。骨盤力は正しい姿勢の土台、骨盤力をビシッと決めてセルフケアの効果をどんどん持続させたいものです。
身体をねじるときに動いているのは股関節と肩甲骨です。
人体最大クラスの動きの範囲を持つ関節です。骨盤力ストレッチもそれなりにしっかりと行う必要があります。しかし筋肉は努力を裏切りません。姿勢の力は偉大なのでぜひ姿勢を意識してセルフケアを行ってください。きっとうまく行きます。