姿勢を良くしたい、優先順位の高いのはどれ?
① 背中に棒を差し込む。② 気合でまっすぐ。③ 頭、肩、腰、足を整える。答えはこの続きで・・・
上から順にやるのかコツです。
頭は体幹軸と揃えましょう
骨盤が開くからです。
人間は重たい頭が一番上にあります。重たいものを一番上に持ってくるのは建築の世界ではあり得ません、なぜなら安定しないし揺れに弱いです。
だからこそ頭は体軸上に乗せることが大切です。頭の位置が体軸から離れると重心が腰から移動してしまい連動して骨盤は緩みます。座っている時も頭と体軸を揃えましょう。
肩の力を抜きましょう
スポーツも武道もお作法も、肩の力を抜くことは必須です。
しかし肩の力を抜くことは難しいです。肩の力を抜くことが難しい理由の一つに残余収縮があります。本人は力を抜いているつもりでも筋肉には力が残っていることを言います。
肩の力を抜く基本は作業位です。肩の力が抜ける唯一のポジションです。
腰が重心です
1の「頭は体幹軸と揃えましょう」と被りますが頭を下げると重心は腰よりも上に上がってしまいます。
すると骨盤は開きます。この姿勢のことを屁っ放り腰と言います。下のイラストは重心は腰になく肩甲骨付近にあり骨盤は開いてしまいます。
足指を使いましょう
足指はグリップの役目をします。
地面にしっかりとグリップしているから安心して立つ事ができます。極端な例ではアイススケートの初心者。ツルッと滑って怖いので何かにつかまりたくなり猫背になります。
姿勢を良くしたい、優先順位の高いのはどれ?
① 背中に棒を差し込む。② 気合でまっすぐ。③ 頭、肩、腰、足を整える。
③ 頭、肩、腰、足を整える。
体を作る主要なパーツであり大切です、もれがないように上から順番に揃えていきましょう。
頭、お辞儀をする時も頭は体幹軸と揃えます。
体幹軸と揃ってなかったら弱そうに見えますね。落ち込んでいるようにも。
パワハラ上司に怒られた時は頭の位置を気をつけるだけで乗り越える事ができます。詳しくはこちら、 4コマガイド、姿勢で分かる。パワハラの上手なかわし方
この姿勢のときに小指をピンと伸ばすと気持ちが切り替わりやすいです。詳しくはこちら、指先で物をつかむ事と心の関係。なぜ人は嬉しいと指の力が増えるのか?
肩、肩甲骨を背骨側へ
肩甲骨は背骨側に寄って本来の働きをしてくれます。
姿勢が悪いと肩甲骨は上(挙上)または斜め上(上方回旋)方向に移動するものです。すると腕の動きは3割ほど制限がかかってしまいます。そのためにも肩甲骨は背骨側に寄せますがこれは肩の重さを利用します。肩の力が抜けて正しい姿勢でいれば、自然と肩甲骨は背骨側に寄ります。
腰に重心があるか?
このポーズは重心が腰にないとかなり難しいです。
肘、膝をピンと伸ばしてやってみましょう。目を閉じてビシッとできたら上級者。
足は多才です
体重を支え、地面とグリップし、歩くときに発生した足反力を返し、重心移動で歩くことです。
小さな面積の足(長さも20cm~程度しかない)でこれだけの役割を持っているので足は労りましょう。
足の指は地面とのグリップの役目です。
足が地面とグリップするから私たちは安心して立ったり歩いたりできるのです。足指を強めに摘んでみて痛みが強くないですか。これはグリップ力低下の元なので足の指をお風呂で丁寧にほぐしましょう。
足のアーチはバネの役目です。
足のアーチが体重を分散してくれます。赤いラインの部分は重要なのでお風呂でセルフケアしてあげましょう。なお、くるぶしの骨はグイグイやらないように注意です。
踵は体重を支え足反力を返す役目です
足反力とは物理の法則で体重と同じ圧が下から返ってくる事です。
姿勢が正しいと足反力は正しい方向に返っていき、脳に心地よい刺激となります。
足の反力を確認しよう!
姿勢を正して立ち、踵を浮かしてストンと落とします。脳天に刺激が突き抜けたらOKです。
姿勢を良くしたい、優先順位の高いのはどれ? 骨盤力の応用
正しい姿勢は美しいです。そのために大切なことを頭から足元まで解説してきましたが、これを一枚の絵にまとめるとこれです。
人間の正しい姿は植物と同じです。上半身は肩の力が抜けてリラックスしている事。足腰は根っこのように引き締まっていることです。全身で一つ、総合力の結果が正しく美しい姿勢とも言えるでしょう。