Q 脚の長さの違いをセルフで骨盤矯正、どれが良い?
① 短いと言われた脚を引っ張ってもらう。② 逆立ちする。③ 寝る。答えはこの続きで・・・
正解が上に出てる!
1ハムストリングスをストレッチしよう
ハムストリングスが骨盤を引っ張っていますから・・・
左右のストレッチの違いを意識するとバッチリです。
2腸腰筋をストレッチしよう
左右のストレッチの違いを意識し、脚の長さの違いをセルフケアで揃えていきます。
3骨盤を動かそう!
頭を動かさないように左右均等に動かして、脚の長さを揃えていこう。
4セルフ骨盤矯正
脚が短いと言われた側の骨盤は、特別なことがない限り骨盤後傾です。
そこで短い側(下イラストでは右)の太ももの下にクッションを差し込みます。このときに股関節(大転子)よりもお腹側にクッションを入れないようにします。足はまっすぐ伸ばし股関節が動きやすくします。骨盤が前に傾くようなストレッチを感じ3分間。
Q 脚の長さの違いをセルフで骨盤矯正、どれが良い?
① 短いと言われた脚を引っ張ってもらう。② 逆立ちする。③ 寝る。
A ③ 寝る
この方法の欠点は、本当に脚の長さが揃ったのかは一人では確認出来ないことです。ですが脚の長さの違いは気にする必要はありませんし、わざわざお金と時間をかけるほどのものではありません。どうしても気になるならセルフケアで骨盤を矯正しておけば良いです。
脚の長さの違いは気にする必要は無い。その理由はこの下で・・・
脚の長さが違うは気にする必要ありません
「脚の長さが違います」「骨盤が歪んでますね」「骨盤矯正に通った方が良いですよ」と言われても(脅されても?)気にすることはないです。
どういうことでしょう?
下イラストの真ん中では左骨盤が後傾している状態で、左足は見かけ上は短くなります。しかしこれはほとんど意味のない事です。その理由は次です。
骨盤は左右違う動きが出来ます。そのおかげで正しく歩く事ができます。
骨盤で正しく歩くとは、骨盤の左右の角度を変化させながら歩くという事になります。その動きは大きく分けて2つあり、側方傾斜(1)〜(2) → 水平回線(3)〜(4)の動きです。イラスト参照。
歩いてく立ち止まる
左右の骨盤の角度が同じであれば理論上は足の長さは揃っている事になります。しかしこれも意味の無いことです。
直立不動でまっすぐに立つなど日常生活では殆どありません。立ち止まってもなにかしらリラックスのポーズをとっています。そしてこの時は骨盤の角度は左右非対称になっています。さらに次が大事・・・
多少の左右差などは吸収してくれますから。
歩くとは複雑なメカニズムなわけでさらに立ち止まったり、走ったり、階段を上ったり降りたり、座ったりとその動きはさらに複雑です。
そして立ち止まったら左右が均等に整うのが理想でしょうが、これは現実的ではありません。右利きや体のくせなどもあるし、それに多少の左右差などは吸収してくれる柔軟性と懐の深さを体は持っているからです。つまり脚の長さを揃える骨盤矯正よりも柔軟性と懐の深さを回復させる方が大切です。

脚の長さを揃える骨盤矯正よりも大切なこと
多少の左右差などは吸収してくれる体幹の動きを意識することです。
たとえば下イラストの動きは体幹の正しい動きの一例です。姿勢が悪い人、歪みがとれないなどの方の多くは体幹を正しく動かしていません。そのため骨盤を矯正してもちょっと歩いたり、飛び跳ねたりするとすぐに元に戻ってしまいます。なぜなら正しい動きではないから。
脚の長さが揃ったより大切なこと
自重で骨盤を動かしストレッチや正しい体幹の使いかたを意識したことに価値があります。
4コマで紹介したセルフ骨盤矯正の動きは日常なかなか出来ていないことが多いからです。ましてや姿勢が悪いと日頃感じている方の多くが、骨盤をアクティブに動かしていません。よう言った意味ではセルフ骨盤矯正をやる価値はあります。
でも骨盤が歪んでいたら不安定になるのでは?
このような反論もあります。足の長さが違う、つまり骨盤が歪んでいるから背骨など上半身が歪むのでは? 骨盤が歪むとは家の基礎が傾いて安心して住めないのと同じで不安定になるのでは?
ご安心ください。
人間は動く生き物です。歩いたり座ったり、寝たり。アクティブに動けることを優先しつつ、しなやかに安定した姿勢の土台=骨盤こそが大切です。
繰り返しになりますが、足の長さが違うと言われても気にする必要はありません。むしろ「足の長さが違う」と言われて、骨盤を4つの方向に動かしてみようかな ♪ と思うきっかけになれば、そこに意味があると思います。 脚の長さの少々の違いよりも運動不足の方がはるかに問題ですから。
骨盤のしなやかさと強さ
繰り返しになりますが足の長さが違う! 違って当然です。右利き左利きがあるように人間は完璧に左右対称などありえませんし、1〜2cm程度の足の長さの違いなど許容範囲とも言えます。
そもそも足の長さが違う、骨盤の角度が違う、筋肉の柔軟性が左右で違う。それらを完璧に左右対称にすることは不可能です。仮に揃えたとしても左右で筋力が違うように一時的な結果ですぐに元に戻ってしまうでしょう。
多少のアンバランスを全身で分散してくれる、しなやかな体とそれを支える力強い足腰、さらに正しい体幹の使い方動かし方こそが大切です。建築も家を頑丈に作るのはもちろんですが、免震構造はあえて揺らすことで地震から守ってくれます。 骨盤も同じです。
骨盤のしなやかさと強さを一枚の絵で表現したのがこれです。
人間の正しい状態は足腰は植物の根っこと同じで引き締まっていることです。そして上半身は風になびく枝葉のようなしなやかさです。
この状態だと多少の左右のアンバランスもしなやかに吸収分散してくれることが期待できますし、足腰はしっかりと引き締まっているので安定感が出ますね。これをイラストで示すとこんな感じです。
骨盤力の応用
骨盤のしなやかさと強さを意識して骨盤力矯正した事例です。しなやかな骨盤に強さが同居している。とてもキレイです。