太りにくいスリム体質のポイントとは「後編」
太りにくいスリム体質のための姿勢
姿勢を良くすると関節の動く範囲が3割増える。
姿勢が良いだけで体の動きが増えるので基礎代謝が上がります。基礎代謝の多くを筋肉が消費しますから姿勢を良くするだけでスリム体質です。
イラストの体幹を捻る動きを猫背と正しい姿勢とでやり比べてみましょう。体幹をねじる角度が猫背では3割ほど狭くなることが体験できます。
基礎代謝の多くを筋肉が消費します。
猫背の座りは厳禁!
お腹膨らみ癖がついてしまいます。さらに直腸が圧迫されてお通じに影響します。お通じが良い事はダイエットに必須ですね。
座り続けて腰が痛くなる方へ。4コマガイド、座り続けると痛くなる腰のセルフケア
太りにくいスリム体質のための体幹
対角線の動きも意識しよう。
歩くときに手足が交互に出るように体を動かす時は手足を対角線に使います。効率の良い動きの基本です。
骨盤で歩く、こちらも参考に > 4コマガイド、骨盤で歩くコツ
太りにくいスリム体質のための骨盤底筋
骨盤は底に開閉式の穴が空いた受け皿みたいなものです。この穴は普段は閉じていて垂れ流さないようにしています。(漏れたら大変!)そして必要に応じて穴は開いて不要な物を排出したり、ときには嬉しいことに赤ちゃんを産んでくれたりしてくれます。
この穴の開閉を調節しているのが骨盤底筋です。骨盤底筋は骨盤の一番下の方にあって(要はお尻の穴の周り)ビシッと引き締まっていることが大切です。ちなみにここが緩んでいる人の事を昔の人はこう言いました。「ケツの締まりの悪い野郎だな!」
骨盤底筋は筋肉のターミナル駅のような存在で
ここを起点に腹筋や背筋、太腿の筋肉へと筋肉が連携して行きます。東京駅みたいな存在なのですね。だからとても重要です。
*実際に筋肉同士が連結しているのではなくて運動力学上、筋肉がつながっているという意味です。たとえばお尻の筋肉(臀筋)に力を入れると下腹部と太腿の前面や内転筋が連動して緊張します。
骨盤底筋がしっかりと締まっていると良い事が期待・・・
(1)下腹部の贅肉が落ちはじめます。
鍛えにくく無防備な下腹部は贅肉で下腹部を守ろうとします。それを正しく守るには姿勢、体幹、骨盤のコンビネーションが大切なのです。
(2) 腸の働きが良くなることに期待です!
腸の主な働きは2つです。栄養分など必要な物を取り込む。(小腸)不要な物を排出する(大腸など)
こうやって書くと、INとOUT 全く正反対の働きなのですね。それが一本の管でつながっているのだからスゴイ。必要なものは取り入れて、要らない物は積極的に捨てる。なにやら家の片付けと似ています。そして腸はデリケートなのです。セカンドブレイン(第二の脳)と言われる腸はとてもデリケートのようです。以下にデリケートな腸の特徴をまとめました。
下垂腸
- 腸が全体的に下に落ちてしまっている状態。運動不足、呼吸が浅い(胸式呼吸の多発)などが原因?
- 便秘になりやすい。
- 腸の出口である下行結腸やS字結腸は重力のストレスがかかるので腸の働きはますます悪くなる。
つまりタイプ
- 水分をとる量が少ないと、内部でつまりやすくなる。うんちも固め?
- 左下腹を押すと痛がるのは、宿便の可能性も。おならも臭くなりがちです。
- 下半身が太ったり。
むくみタイプ
- 水分をとり過ぎ、または水分代謝が悪いと起こりやすい?
- 身体が冷えている事がおおく、アレルギーにもなりやすい?
- むくみ、冷え性。
過敏タイプ
- 心が細やかな方に多い。旅行に行くと便秘になったり。
- 右の腹に傷みがある事が多いそうです。
ガスが充満タイプ
- よく噛まないで食べる。早食い。
- 繊維質が少ない。動物性タンパク質、炭水化物のとり過ぎなど。
- お腹全体がボールのように張りがあっておならも多い。
腸は第二の脳とも言われていて、脳の次に神経細胞数が多く首から下の神経の50%以上は腸にあるそうです。要はデリケートって事でしょう。環境が変ると便秘になる理由もここにありそうですね。幸せホルモンと言われるセロトニンも90%が小腸に存在するのだとか。太りにくいスリム体質とも関係が深そうです。