指先で物をつかむ事と心の関係。なぜ人は嬉しいと指の力が増えるのか?

    歪み,痛み

    指先で物をつかむ事と心の関係

    私たちは指(親指と人差し指)で物をつかむ事が出来ます。これは1,000万年ほどかけて進化させてきたのです。さらに指で物をつかむ行為は心の変化も引き起こしたのかも知れません。指で物をつかむ、さらに心の進化3,200万年のドラマです。

    指で物を掴む

    4コマ骨盤力ガイド

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    最古の霊長類(猿や人)

    6,500万年前 12月26日3時16分ごろ

    (日付は地球誕生から現在までの年齢46億年を1年に換算した目安です)

    この時代は恐竜の全盛期です。1億6.000万年もの間、地球上を支配していたのは恐竜で私たちにご先祖様はネズミのような姿でか弱い存在、恐竜に見つからないように夜間に木の影などを這いまわって餌を探していました。

    恐竜の絶滅

    6,500〜6,600万年前。メキシコ,ユカタン半島に直径約10〜15キロメートルの隕石が落下しました。時速1,000km超の熱風が森林を焼き尽くし、高さ300Mの巨大津波が地上を洗い流し、さらに大気中に飛び散った塵が太陽光線を遮り、次は猛烈な温暖化で1億6.000万年も繁栄してきた恐竜の時代は終わりました。恐竜だけでなく生物種の70%が絶滅したそうです。

    そんな地獄のような中を私たちのご先祖様は生き残りました。世界最古の霊長類「ブルガトリウス」です。

    世界最古の霊長類は木の上で暮らしていた。

    ネズミに似ていますが骨格は猿に近いそうで、樹上生活を送っていたと考えられています。

    出典、NATIONAL GEOGRAPHIC

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    物を握れるように進化

    5,500万年前 12月27日16時44分ごろ

    樹上生活をしていた私たちのご先祖様。幸いな事にこの時期には紅葉樹が発達し始めて木の実をつけ始めたのです。栄養が詰まった木の実。ご馳走の出現です。

    「木の実食べた〜〜い!」「何がなんでも食べた〜〜〜い!」と考えたのでしょうご先祖様は。頑張って工夫をしました。その工夫が親指の位置を変える事でした。

    指で物を掴むカルポレステス

    食うために親指の位置を変えた!

    (物を握れる(枝や木の実を握れる)ように進化したのがカルポレステスです。果実を食べる人という語源から来ています。親指の位置を変えて物を掴めるようになった。手先が器用になる始まりでしょうか。

    カレポレステス

    出典、人類大進化

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    木の実を採って食べる。恐竜もいない。楽園の登場♪?

    楽園ではなかったようです。木の実を掴むのも命がけ!

    カルポレステスが生活の場としていた紅葉樹は木の実を実らせてくれました。しかしその当時の紅葉樹はまだ進化の途中で枝振りも少なかったそうです。そのため木の実を食べ尽くすと一度地上に降りて隣の紅葉樹に移動する必要があったのです。

    しかし!地上には恐竜なき後に地上を支配した最強の鳥ディアトリマ(恐鳥類)を筆頭とする天敵がいたのです。木から降りて隣の木に移るのは命がけだったのです。

    Gastornis.png
    Tim Bertelink – 投稿者自身による作品CC 表示-継承 4.0リンクによる

    目が進化する。

    危険な恐竜が絶滅し、紅葉樹が発達し始め木の実をつけるようになり、生活の場を安全な木の上で暮らす事で安全と食を確保した我らがご先祖様。しかし安住には程遠く、木の実を食べ尽くすと隣の木に移動するために地上に降りなければならないし、そこには恐ろしい巨大な鳥(ディアトリマ、恐鳥類)がいる。

    ここでご先祖様は工夫しました。木から木へと飛び移ればいいじゃん!

    地上に降りなくてもいいじゃん! 折しも発達の途中だった紅葉樹も随分と進化し、枝振りを横に伸ばすようになって来ました。頑張って手を伸ばせば木の実も取れるし、届かなければジャンプして隣の枝に飛び移れば良い。

    でも木から落っこちたら怖いなあ

    そのためにすごい進化を果たします。目が正面に移動し、遠近感を獲得したのです。

    4,400万年前 12月28日13時47分ごろ、ショショニアスの登場です。

    木から落っこちたら怖いし痛いし、だから遠くの木や枝に確実にジャンプする。そのために目の位置を正面に変えて立体視を手に入れました。距離感を測れるようになったのです。さらに目の位置の変更はおでこを作るきっかけでもあるようです。やがておでこの部分には大脳が発達していきます。

    ショショニアス

    出典、人類大進化

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    さらに目が進化する、大脳も進化。心が芽生える?

    3,300万年前 12月29日10時50分ごろ、眼窩後壁を持つカトピテクスの登場です。

    眼窩後壁で揺れやすい眼球を安定させ三色色覚(赤を見分ける視細胞)も獲得しました。赤い若葉は消化も簡単で毒素も少ないのだそう。高い視力はやがてお顔の表情へと進化していきます。

    カトピテクス

    出典>NHKスペシャル,地球大進化5

    嬉しいと物を掴む力は増える、嬉しくないと掴む力は弱くなる。

    仮説です。

    命がけで食べ物をゲットしたい。そのために手指をグイーッと伸ばして遠くの木の実も確実に摘まなければならない。

    手指をぐ〜〜っと伸ばして親指と人差し指で木の実をゲット > 「やったね!♪」と思った事でしょう。

    その証拠は私たちの体に姿勢反射という形で残っています。

    下の写真、小指を伸ばすと摘む力はググッと増えますが小指を曲げると摘む力はガクンと落ちます。

    Oリングテスト

    人間は嬉しい事があると指先を伸ばします。

    親しい人とのハイタッチや手を振る時も指先は伸びます。そして逆もしかりです。

    人や物など相性がよいものが一緒。

    その時は指が伸びて指で物を掴む力も増える。逆もしかり。3,200万年の歳月で私たちのご先祖様が生き残るために必死で作り上げてきた体の仕組みなのかも知れませんね。

    Oリングテスト

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    出典>NHKスペシャル,地球大進化5

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