良い表情は大切な3つの丹田から生まれる
骨盤力が低下し姿勢が崩れると、下向きの姿勢になりがちで重力がお顔を下に下げます。お顔の筋肉はか弱い皮筋でいつも下向きの姿勢では重力に対抗するのも大変です。さらに姿勢はメンタルと直結しています。メンタルはお顔の歪みと関係していることは誰もが知っていることですね。
「目次」
良い表情は大切な3つの丹田から生まれる
良い表情は3つの丹田から作っていきましょう。
姿勢が安定し、下向きの姿勢になりにくいのです。
猫背などの下向き姿勢は、お顔の弛みやマリオネットラインの原因になります。唇の周りの筋肉は皮筋です。皮筋は骨格筋に比べて弱い筋肉だから緩みやすいのです。さらに口がポカンと空いた締まりのない顔になります。
下向きの姿勢にならないためには3つの丹田を意識すると良いです。3つの丹田はそれぞれ役割がありそれは植物と同じです。根っこ、木の幹、枝葉が3つの丹田なのです。
動画では3つの丹田の役割を説明しつつ、良い表情を作るためのコツをお伝えしています。
下向きの姿勢はこんな弊害も
下向きの姿勢はお顔も弛みます。
唇の周りの筋肉は皮筋という弱い筋肉で出来ています。そして唇の周りの筋肉、口輪筋(こうりんきん)はここから放射状に表情筋へ伸びていきます。
これが緩むので口がポカンと空いた締まりのない顔になります。
口輪筋は皮筋です。骨格筋に比べて弱い筋肉です。
皮筋とは骨につながっている骨格筋と違って皮膚につながっている浅い筋肉が皮筋です。皮筋は犬が濡れた体をブルブルと震わせて体についた水や埃を払いのけるような動きの筋肉。
しかし人間は服を着て体を守っているので皮筋は退化し、お顔にだけ残し感情や意思を伝えるために発達しました。
お顔の一部を動かすだけで皮筋は使われるのでそれほど強い力を持つ必要はないのです。だから唇の周りの筋肉、口輪筋(こうりんきん)は弱い存在なのです。
マリオネットライン
いつも下向きでいると口輪筋は垂れ下がる方向に重力がかかります。それを薄い皮筋は支え続けるのは大変です。
これが常に続くと口がポカンと開いた締まりのない顔になり、さらに進むと口元から顎にかけて立てに緩みます。マリオネットラインです。
下向きの姿勢は出っ歯の原因
前歯に舌があたり前歯を外に押します。
歯は内側からの圧には極めて弱いからです。
歯が外側に広がらないように唇が抑え込んでいます。しかし姿勢が悪いと下向きの姿勢になり舌が前歯につきがちになります。
前歯についた舌は前歯を外側に押しますが。歯は内側からの圧には弱くそれはアーチ橋の写真をみれば一目瞭然です。
ちなみに歯がぐらつくので歯周病にもなりやすいとナカイデンタルオフィスの中井先生に教えていただきました。
口角の歪みの原因に
下向き姿勢は鎖骨〜アゴの筋肉が左右アンバランスになるから。
姿勢が悪いと骨盤が緩み内転筋も緩んでしまいます。姿勢の悪い人の座り姿勢は膝が揃ってないのはこのためです。
解剖学的なメカニズムは不明ですが、内転筋が緩むとお腹〜横隔膜経由で鎖骨の下に強い痛みが出ます。この痛みはお顔の歪みにも影響を与えます。
鎖骨には耳の下につながる胸鎖乳突筋があります(下イラスト赤い円)お顔が歪んでいる方の胸鎖乳突筋を触診してみると左右の筋肉の緊張度合いが違うことが殆どです。
姿勢が悪い > 骨盤が緩む > 内転筋も緩む > 理由は不明ですがお腹〜横隔膜経由で鎖骨の下に痛みが出る > 鎖骨から耳の下につながる胸鎖乳突筋の左右差が出る > お顔の歪みにつながる可能性がある。
鎖骨の下の強い痛みはお顔の歪み矯正のために必ずとる必要があります。
下向きは眉間に皺が寄りやすい
お顔を上げて(斜め上を見る感じ)眉間に皺を寄せてみましょう。次にお顔を下向きにして眉間に皺を寄せてみましょう。
お顔下向きの方が眉間に皺を寄せやすいことが体験できます。
眉間にシワを寄せると肩に力が入り肩こりの原因になります。
眉間にシワを寄せる皺眉筋と前頭筋が収縮し頭を前に引き寄せます。前に移動した頭を支えるために肩に力が入ります。これが習慣化すると肩こりの原因です。
眉間にシワを寄せてみます。お顔が少し前に突き出て眉間に力が入るが体験できます。さらに口元がひきつります。
眉間にシワを寄せる皺眉筋(しゅうびきん)
眉頭の上にある2つの筋肉が寄って眉間に縦のシワを作ります。
前頭筋(ぜんとうきん)
前髪の生え際〜おでこに広がる筋肉です。 皺眉筋(しゅうびきん)が垂れ下がらないように吊り下げるように支えています。
意識の持ち方でお顔は歪みます
これは説明不要かと思います。心はお顔の表情と変えますから。
最新の3Dの骨格シュミレーターを使ってお顔の表情を動かしてみました。素敵な表情から怒りまで4パターンを作ってみました。
眉間の奥に意識をおいた表情です。
好奇心に溢れている表情です。眼輪筋や前頭筋といった顔全体を引き上げ、まぶたと目尻を引き上げる筋肉が活発に働き始めます。
大頬骨筋や、咬筋といった頬や口の周りの筋肉が働きます。口角の上がった魅力的な表情を創ります。
この表情は視野が広くなる事です。少林寺拳法の構えでは、「八方目」という目を動かさないで八方を見る構えがあり、周りに気を配る構えです。この構えは人の話を聞くときの姿勢に現れます。
人の話を興味深そうに聞く、もっとあなたの話を聞きたい。もっと多くの事を知りたい。好奇心が芽生えているときの表情がまさにこれです。
決断の時の表情です
勉強は人に聞き、決断は人に聞くなと思っているのですが、上丹田(眉間の奥)に意識を持っていく事で自分の心に聞く。そのような表情になります。眉間の奥で何かを決断すべきことを考えている表情です。
口がポカン、ヌケた顔です
上丹田に意識が入ってなく口元がポカんと空きます。表情筋全体が下に垂れ下がり、瞳にも意思が感じられずみるからにダルそう。つまらなさそう。意欲がなさそう。頼りなさそう。そのような表情です。
眉間にシワを寄せた表情です。
眉間の表面に意識があります。いつも何かに不満を抱えている、怒っている、文句を言われそう。そのような険しい表情です。それにしても同じ人物の骨格をカリブレーションしただけなのに、別人のような変化です。
お顔の歪みと姿勢。まとめ
姿勢が良いとは効率の良い状態です。ゆとりも出てくるでしょうしお顔にもそれは出ます。目は口ほどに物を言うと言いますがそれは全身の姿勢から醸し出す雰囲気なのでしょう。お顔が歪みと姿勢は大きく関係していると思います。
3つの丹田で歪みからお顔を守ろう。
- 上丹田は神を蔵す。ポジティブな表情を作ります。
- 中丹田は気を蔵す。呼吸や対人関係で自信を生み出したりします。
- 下丹田は精を蔵す。腹が座った、腹をくくったなどと言うように身心一如。身体と心を調和させる大事な部分。