しなやかな体軸で見た目年齢を若くする方法。「後編」
動きを考慮した歪み矯正が大切です
人間はじっとしていてもどこかしら動いているものです。身体が動けば体軸の重心位置も動きます。そのときの対処方法をカラダは本能的に身につけています。
動くことも考慮に入れて次からは体幹トレーニングをご紹介します。
抗重力筋のトレーニング
重力に対抗して立っている。カラダは揺れ動きます。動いた重心の位置を元に戻そうと太腿、スネなどの筋肉が微妙に働いてくれています。このおかげで倒れる事なく立っていられます。これを抗重力筋と言います。
抗重力筋がよく働くのは意外にもスネ。ここをエクササイズしましょう。
骨盤を4方向に動かしましょう
骨盤は体幹を支える土台ですが動きます。しっかりした土台でありながらアクティブに動く。この相反することを両立する必要があります。そのためにも骨盤の動く方向を理解し正しく動けるようにしましょう。
- 骨盤の前傾 > 股関節を軸にお尻を後ろに突き出します。
- 骨盤の後傾 > 股関節を軸にお腹を引っ込めたりします。
- 骨盤の側方傾斜 > 膝を曲げないで歩く真似をします。骨盤の片側だけを持ち上げましょう。
- 骨盤の水平回旋 > 肩甲骨も膝も動かさずに(膝をピンと伸ばして)骨盤だけを水平方向の前後に動かします。
股関節を全方向に動かす
立っている時は股関節でバランスをとっているものです。直立の姿勢で立ったり歩いたり、走ったり踊ったりと複雑な動きを行う起点となるのか股関節。その複雑な動きを可能にするためにも股関節は人体最大の可動域を持っています。
そのような働き者の股関節。動く方向は6方向です。それぞれの方向に動かして股関節の可動域を滑らかにしておきましょう。股関節に関して脅すつもりはありませんが、歩く時に足音は影響が大きいです。こちらを参考に>>>
バランス感覚のトレーニング
バランスをとるためにインナーマッスルは活発に働いて、柔軟性と瞬発力アップの効果が期待できます。インナーマッスルは別名若返りの筋肉。バランスボール。座ってゴロゴロしているだけでも効果あり。
バランスボールの選び方と膨らませ方は決まりがあります、詳しくはこちらの4コマガイド、バランスボール、サイズ選びや膨らませ方の正し方法はどれ?
体軸の正しい使い方
腰から動いて肩がついてくる、手が最後についてくるを練習しましょう。この動きは体幹の正しい使い方の基本中の基本です。
対角線に動く。
下丹田を中心に動くことを習慣化します。指先が対角線側の脚の真ん中に来るようにすると下丹田を中心に対角線で動くことができます。
体軸の歪みはシャツのシワに出ます
シャツのシワ=姿勢の方向です。
シャツのシワが左右均等か。対角線の方向に均等にシワが入っているかなどを見ましょう。
下の女性はウエストのくびれにそって布地が優しく寄り添っています。体軸の「スラリ感」がなせる技です。(撮影時にセーターを整えるなどは一切行っておりません)
注目はシャツのシワ。
ウエストが引き締まり、体軸がまっすぐな人はシャツのシワも均等なのです。そして背中のシワは縦シワが望ましいです。
体軸と見た目年齢。まとめ
おぎゃあ!と赤ちゃんが生まれて、そこからの人生は重力とお付き合いする人生です。首がすわり、寝返りが打てるようになり、はいはいし立っちが出来るようになる。
やがて成人しまっすぐに伸びたカラダは若々しさの象徴。やがて年をとり重力に対抗できる力が衰えてきて、背筋が伸びなくなる。階段が辛くなる。
しかし、これらを私たちはしなやかに乗り切る能力を備えています。しなやかな体軸などがそれです。重力といかに付き合うかはしなやかな体軸があってこそ。見た目年齢にとっても大切なことなのでしょう。