
睡眠を考える
睡眠と免疫
施術をやっていて感じることだが、寝不足、又は不規則な睡眠をとっていると骨格筋に根の深いコリや表面にのみ存在する腫れのようなものを感じ、かなりの確立でお腹に痛みを持っているようである。また免疫力が弱いのか、よく体調を崩したり風邪をひくようである。
骨休め
人体の免疫システムの為に白血球が活躍している事はご存知の通りだが、その白血球は扁桃腺や関節で作られているという。人間は立って歩く動物であり重力に対抗しなければならない、朝と夜では身長が1cm以上低くなる、これは重力に対抗する為に頑張った骨が押しつぶされたり関節の隙間が薄くなったりする事で起こる。特に関節部分で骨の端「骨頭」という部分には相当のダメージが溜まるといわれている。
ダメージを受けた骨、関節はゆっくりと寝る事で疲労を回復させる必要がある、なぜならば先に書いたように白血球は関節部分でも作られるからである。
白血球を作る機能を回復させるにはある一定時間横になって重力の負担を最小限に抑えて休息させる必要がある。「骨休め」という言葉があるくらいだからこの行為は大切。以前、東京大学医学博士西原先生のセミナーを末席で拝聴する機会に恵まれたが先生が仰っていた言葉に、4時間寝て関節を休ませ、4時間かけて白血球を作る、だから8時間寝なければいけない。と仰っていた。
以前聞いた話でも1日は24時間あって24÷8=3。「8時間仕事して、8時間遊んで、8時間寝るのが一番いいのじゃよ」とも聞いた事がある。8・8・8時間で暮らす、現代ではなかなか難しいかも知れないが真理かと思った。
睡眠と姿勢
睡眠は6時間以上、できれば8時間しっかりと寝るべきだと私も思っているが寝るときの姿勢と呼吸が更に大切だ。寝るときの姿勢は上向き寝が基本。寝てみると分かるが腹式呼吸がもっとも行いやすい姿勢とは上向き寝である。
横向き、うつ伏せ寝では胸式呼吸を併用しなければならず体力が回復しずらい。また頚椎を回旋させるので脊骨のネジレを誘発しやすい。骨はその動きに最も適した形に変化していく。正しい使い方をすれば正しく発達し間違った身体の使い方や休ませ方をすれば歪んでいく。これをウオルフの法則という。
本来人間の身体には呼吸だけを専門に行う筋肉は存在しない、手、足、背中、お腹などの筋肉を総動員して呼吸している。うつ伏せで寝た状態では手足を動かす自由度が少なくなってしまうし、お腹が圧迫される為、複式呼吸が行いにくい弊害がある。
吐く息にも問題がある、吐いた息(二酸化炭素)は空気よりも重たいので布団近くに溜まりやすい、空気中の酸素の濃度が20%を切ると脳が酸欠状態になるといわれている。うつ伏せ寝や横向き寝では酸素の薄い空気を吸いやすい。健全な方なら寝返りや手足を動かして筋肉を動かし、空気を拡散する事が出来るので問題ないと思うが、よい空気をすう事は健康の源だ。
多くの人が抱える睡眠の悩み 1/5の人が睡眠に関する何らかの悩みを抱えている。
平均睡眠時間の推移
- 1960年平均睡眠時間 8時間13分
- 2000年 7時間23分 50分も短くなっている
睡眠弱者
- 30歳~50歳の女性が特に睡眠不足に悩んでおり、睡眠時間が6時間未満の方の割合は28%。家事、仕事、子育てなどが原因として多い。
子供の睡眠の変化と影響
- 10時以降に寝る3歳児の割合は、1980年 22% 2000年 50%と子供を含めた社会全体が夜型社会となりつつある。
- 子供の脳発達にも悪影響がある、三角形など斜めの線を含む図形が描ける能力は脳の発達に関係がある、5歳児350人での三角形を描くテストを行ったところテストの結果に差が現れた。
- 寝る時間、起きる時間に1時間半以上不規則な生活を送っている子⇒35%の子が三角形を描けない
- 寝る時間、起きる時間が規則正しい生活を送っている子⇒11%の子が三角形を描けない
- その結果として無表情、気持ちが安定しないなどの弊害が指摘されている。これらの原因として挙げられた事例としては夜親が帰宅して子供を起こす、よるカラオケに一緒に連れて行く、などがあげられている。
睡眠不足のリスク w
- アルツハイマーの発祥率5倍、寝不足によるイライラ等でストレスを上手に処理出来ていない。
- 癌 1.3~1.8倍 夜間免疫力が強くなる時間帯だが夜更かしで免疫力の増強を削がれる。
- 交通事故 80% 睡眠不測による注意力散漫が根本原因として挙げられている。
- 長い間睡眠障害を抱えると症状が固定化し治りにくい、治るのには時間がかかる。
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